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今回は、カナヤマヒコの神、金属の神様のお話です。
刀鍛冶をイメージしているカナヤマヒコは、鍛錬の神。
また”金・銀・銅”など貨幣から宝石まで司る”金運”の神様とも言われているんですよー！
みんな大好き、金運の神様♪
今回は、”金”の神カナヤマヒコについて解説します！ どんな神様なんでしょうか？
カナヤマヒコとは？
カナヤマヒコノカミは『古事記』では金山毘古神、『日本書紀』では金山彦神と書きます。
（相方で、金山姫カナヤマヒメっていう姫さまもいますが、存在感薄いんです）
一般的には金属、たたら場（製鉄所）の神さまと言われています。
古来、鉄は大変貴重で特別なものでした。
青銅と比べても比にならない頑丈さは、武器としてはもちろんのこと、農機具としても格段の違いが出たと思われます。
おそらく鉄を初めて見た人たちは、江戸時代の人がいきなりiPhoneを見たくらい、かなりセンセーショナルな出来事だったのではないでしょうか？(喩えがわかりにくい？）
大陸から渡ってきた鉄の技術は、砂鉄が採れる出雲国で花ひらきます。たたら場があちこちに立ち、製鉄技術を牛耳った出雲は、近隣諸国を寄せ付けないほど大きな国になったんです。
鉄の武器を持っていれば、戦に勝てる。
鉄の鍬があれば、田畑を段違いに耕せる。
鉄の技術を持っているかどうかで、暮らしのクオリティが変わったんですね。
だからみんなのあこがれが「鉄」でした。
まずは当時の鉄の価値、わかっていただけたでしょうか？
カナヤマヒコの誕生秘話
そのカナヤマヒコ、実は悲しい出生秘話があります。
こちらのブログで何度か登場している、イザナミ母さん、火の神様を産んだ時に、おまたを焼いて死んでしまった事件。
産道を焼いた際のあまりの苦しみに、ゲロを吐き、おしっことうんちをもらします。
そのゲロから生まれたのが、このカナヤマヒコです。
ちなみにくおしっこからはミツハノメ、うんちからはハニヤスヒメが生まれています。
▼もっとミツハノメとハニヤスヒメについて詳しく知りたい方はこちら！
研究者の方々は、このゲロの様子が火山の溶岩が流れるさまを表し、鉄の溶けて流れる様子だ、なーんて結びつけたりしていますが……
……そうか？
単なる思いつきでゲロから生まれたことになってない？
いやはや、昔の人の想像力はよくわかりません笑
いや、ゲロから神さま産まれさせないでよ。
カナヤマヒコの御神徳
戦いを勝利に導く
南宮大社（岐阜県垂井町）の社殿によると、カナヤマヒコが神武東征の時に金鵄（きんし、金のトビ。または八咫烏ともいわれる）を飛ばせて戦勝の霊威を発揮したそう。
戦いを勝利に導く神としても。
金運
京都にあります御金神社（みかねじんじゃ）のそばには、平安時代より鋳物職人が集まり、江戸時代には、徳川家康により「金座」「銀座」と呼ばれる貨幣鋳造所が建てられたそう。
そんな金属の町を守り続けてきたのがカナヤマヒコでした。”金・銀・銅”など貨幣の鋳造を護り、貴金属・宝石まで司ることから金運の神様とも言われます。
まさにお金のご利益もある神様なんです。
金運・招福、金運上昇、資産運用、事業の御発展や商売繁盛、金融、証券・株取引や不動産、宝くじ、ギャンブルの成功など、あらゆるお金にまつわるお願いごとをお祈りされておられます。
御金神社HPより
いいですねー♪金運！
みんな大好き、金運♪
職業で言いますと、「金融関係」「会計・税理コンサルタント」「鉄鉱業」「宝石業（アクセサリー）」関係の方々にもご利益ありですね。
職人の技、鍛錬の神
カナヤマヒコはザ・職人。
職人としてひたすら技を磨く人を守護します。
カナヤマヒコは、玉鋼を精錬し磨き上げる、職人そのものをあらわす「天目一個神（あめのまひとつ）」と同一神と言われます。意味的には、「天の目が一つの神」。
たたら場の職人は片目を瞑って仕事をしていたことからこの名前になった、なんて言われています。
ザ・職人！それがカナヤマヒコ。
日々修行を積み、鍛錬を積む人にご利益あり。
祀られている神社
南宮大社（岐阜県垂井町）
金属業の総本宮
金屋子神社（島根県安来市）
カナヤコという名前で伝説が残る。
金華山黄金山神社（宮城県石巻氏）
黄金の神として奉られる。陸奥の国守百済王敬福が朝廷に黄金を献上したことに由来する。日本五大辯財天の霊地のひとつ。
御金神社（みかねじんじゃ、京都）
金山彦、天照、月読が御祭神。会計関係の士業、保険会社、証券会社など金融業、貴金属・宝石を扱う人にも。
幡枝八幡宮末社の針神社
お裁縫をする方に♪針の守護神の神社です。