今日は土の神ハニヤスヒメ。
土は生活のまさしく土台。
土がなければ私たちは生きていけませんからね。
さらに土の神ハニヤスヒメには、女性に嬉しいデトックスの力もあるので、ぜひきれいになりたい女性はチェックしてほしいな。
ただね、この神様は〇〇から生まれたんですよ……。
今回はそんな豊穣の神&デトックスの神⁈
土の神ハニヤスヒメのお話です。
ハニヤスヒメとは?
ハニヤスヒメとは土の神様で、埴安姫、波迩夜須毘売髪、埴山姫神(ハニヤマヒメ)とも書かれます。(相変わらずヤンキー文字の度合いがひどい笑)
土の神から転じて、
・土器・陶器の神
・五穀豊穣の神
・トイレの神
とも言われます。
なぜトイレかっていうと……
ハニヤスヒメは……
なんとイザナミの屎(くそ)……つまり、
うんち!から生まれているからなんですね。
ミツハノメの時にも伝えましたが……もうちょっと綺麗な生まれ方にできなかったんですかね、古事記を書いた人……。
ちょっと簡単にハニヤスヒメがどのように生まれたのか、簡単にお話ししましょう。
古事記では、イザナギ・イザナミの神生みの神話ではこう語られています。(もう聞き飽きた方は次へGO!)
日本の国を産み終わったイザナギ・イザナミは、さらに自然の神たちを次々と産みました。
木の神、山の神、風の神、草の神などなど……そして最後に火の神を産んだ時に、大変!ほと(女陰)を焼いてしまい、イザナミ母さんは死んでしまいました。
イザナミが火傷でもだえ苦しんだ時も、神さまが生まれました。
吐いたゲロからカナヤマヒコ(鉄の神)・カナヤマヒメが、
おしっこからミツハノメ・ワクムスヒが、
そして大便からハニヤスヒコ・ハニヤスヒメが生まれたのです。
生まれはこんななんですけどね^^;
でももちろん立派な神様です。
ハニヤスヒメは土の神から転じて、いろいろな神として祀られるようになりました。
主な御神徳について解説しますね。
主な御神徳
土器・陶器の神
「ハニ」とは、「ハニワ」のハニでして、「赤土」のことを言います。
古代ではこの赤土を使って土器を焼きました。ハニヤスヒメの「ハニ」とは、主に祭祀に使われる土器ではないかとも言われます。
神前にお供えする食事や、塩、お酒などを入れて捧げるための大事な器を作るもとが「ハニ」でした。
そこから、陶器や磁器の神さまとしても崇められています。
五穀豊穣、食を守る神
穀物の実りは、水と土がなければなりたちません
イザナミのおしっことうんちから生まれたのが水の神と土の神、現代人の私たちからすると汚いという印象ですが、でも物申すそもそも排泄物は田畑の大事な肥料であり、エネルギーの元。肥料がなければ美味しい野菜も果物も食べられないわけですから、古代の人は、排泄物にも命の根源を見ていたんですね。
また九州では田んぼの畦や川の堤などの守護神として祀られてきました。ハニヤスヒメは川の氾濫から田んぼを守る神でもありました。
食物神のトヨウケ姫と祀られていることも多く、食を守る神でもあるというわけです。
トイレの神・デトックスの神
排泄物から生まれていますから、トイレの神の側面も。
まさに、
排泄を司る=デトックスの神!
滞りなく余分なものを排泄することは健康でも、暮らしでも美を保つ上でも大事なこと。
美と健康を司る神さまでもあるのです。
神さまのご利益は?おすすめの職業は?
まずは土の神ですから、土と関係の深い職業の方ならどなたでも!
五穀豊穣から農業をなりわいとする方、
製陶業(陶器・磁器など器を作る方)
屋根葺き、造園業、土木業の方などにご利益があります。
排泄を司る側面もありますので、デトックスを仕事に取り入れている方、
食や健康、美を求める方にももちろんおすすめです。
ハニヤスヒメを祀る神社
磐椅神社(福島県猪苗代町)
ご祭神は、国土開発の神とされる大山祇神と埴山姫命。応神天皇の御代(弥生時代)に磐椅山(磐椅山とは、今の磐梯山のこと)の頂上に鎭座された。
榛名神社(群馬県高崎市)
ご祭神は、火産霊尊(ほむすびのみこと)、埴山毘売(はにやまひめ)。用明天皇感年の創祀と伝えられる。
大井神社(静岡県島田市)
御祭神は、太陽神天照大御神、水の神ミツハノメ、土の神ハニヤマヒメ
女性の神三柱。子育てや、安産にご利益がある。
また、生命生産の神、お清めの神・お祓いの神、そして江戸時代参勤交代の大名や、飛脚が旅の安全を祈願したことから、旅行安全、交通安全の神としても。