今日は、われらが日本のお母さん!女性の力強さ、それもシングルマザーになってからの強さを発揮する、伊弉冉尊(イザナミノミコト以下、イザナミ)について解説します。
古事記・日本書紀的にイザナミが登場するのはざっくり2パート
・国産み・神産みと言われる子だくさんの章
・ゾンビと化すオカルトの章
に分かれます笑
子沢山にもほどがある!という女性パワー全開の前半。
一方後半は、オカルト全開!(笑)ちょっとお母さんどうした⁉️という怪奇譚。
なんでも盛り込みすぎない?という古事記・日本書紀ですが、一歩引いて考えると、もしかしたらシングルマザーや、男社会で闘う女性をかなり力付けてくれる存在かもしれません。
今回は第一回目、子ども産みすぎ問題、子だくさんの章をお届けします。
国産み・神産み!子だくさんの章
イザナギ・イザナミのお二人は、古事記・日本書紀の最初の創生神話においてメインで登場する神様です。
世界がまだどろどろと混沌としている時から古事記は始まります。このドロドロとしているところなんて、まるでビッグバン以前の宇宙を現していると思いませんか?
その混沌から、一番初めにアメノミナカヌシをはじめ、造化三神という三人の神様が生まれては隠れていきます。後二人も生まれては消えます。しかもたいした説明もなく、当然のように「生まれて、隠れました」っていう体で語られます。
なぜ、自然発生で生まれるのか?
なぜすぐに消えるのか?
すぐに消えて出てこないなら、出さなきゃいいのに……という謎全開パートなのですが、まあこの部分だけでも想像すると楽しいんですよ。
そこからさらに神世七代といって、7組の神様が現れてはどこかへ去っていきます。そして一番最後、7代目にイザナギ・イザナミが生まれます。
そしてこのお二人、一大任務、日本を作ることを託されます。
イザナギ・イザナミのお二人は日本を産んだ二人なのです。
しかも出産で!
日本って、お母さんのお腹から生まれたんですよ。この発想がぶっ飛びすぎてます。
最初にヒルコという不完全な子供がうまれたものの、それから日本の島々を産んでいきます。
主に8つの島で構成されているので、日本のことを別名「大八島国(おおやしまこく)」と言います。
それから風や、草、山、水、など多くの神様を産んでいきます。
イザナギ・イザナミの二人は、総勢大八島国8つ+6つの細かい島々と、35柱の神々を産んだと古事記には書かれています。
(ただこの数字の部分でも、実際に数えると合わないんですけどね。どう数えても合わないんですよ。そこでまた謎が仕込まれていたりするわけですが……。)
まあ数はともかくとしても、なんにしろ、お母さん産みすぎです。頑張りすぎでしょう。
しかもこれだけ頑張って産んだ挙句に、ヒノカグツチという火の神様を産んだら、子供の火でやけ死んでしまいます。
(ホツマツタエでは山火事の中産んだことになっていた。この方が話が通りそう)
ここまでが、お母さん頑張って産んだね!の子だくさんの章。
がんばったのに死んでしまったイザナミさん。
旦那のイザナギさんは、大好きな奥さんが死んでしまい、嘆き悲しんで死の国に追いかけていきました。
……続いて話は、突然ゾンビ映画風、オカルトの章に移ります。
また明日。