こんにちは!神社の神さま研究家、「神さまアロマ」神さま担当てらっちです。
伊勢神宮の神さま天照大御神(アマテラスオオミカミ、以下アマテラス)について、異聞など合わせてちょっと斜めから解説。
御祭神「天照大御神」アマテラスオオミカミって聞いたことあるけど、どんな神さま?
天皇陛下とはどんな関係?
実は男だった?
この辺りを解説しますね♪
アマテラスはどんな神さま?
伊勢神宮の神様は天照大御神(アマテラスオオミカミ)、天皇家のご先祖さまです。
今の天皇陛下が126代で、ずずずいーーーっと遡りますと、天皇家の初代 神武天皇。その6代上がアマテラスになります。
え?天皇家のご先祖様が神様ってどういうこと?と思われるかもしれませんね。
古事記、日本書紀って聞いたことがあると思います。
歴史の時間、日本で1番古い書物として紹介されていたはず。覚えてる?
古事記、日本書紀は、天皇家はアマテラス大御神の血筋で、ありがたーい、すばらしーい方だということを、国内外に示すことを目的に書かれたんです。
だから天皇は「アマテラス」の子孫と伝えられています。
天皇を『現人神(あらひとがみ)』なんて言い方をしますが、「神」と呼ばれた理由のひとつはそこだったりします。
昔は偉い人を「かみ」と呼んだ
「神も昔は人ぞかし」という言葉がありまして、神社の多くの神さまはもともと人間です。風や草など自然信仰の神さまは流石に人じゃないですけどね。
神社の神さまは西洋的な「神、GOD」とは違い、もともと先祖信仰的な一面がありまして、家康も明治天皇も神社の神さまになってますが、そんな感じです。
地元の偉い人、有名な人は祀ってご利益やパワーを分けてもらったり、祟り神であれば拝むことで鎮まってもらったり。そんな感じで祀られた人たちです。
「かみ」という単語自体もともとは「偉い人」意味で、アイヌ語の英雄をあらわす「カムイ」と同義じゃないかって言われています。
「お上」「肥後守」(ひごのかみ)「浅野内匠頭」(あさのたくみのかみ)、「うちのカミさん」みんな「かみ」ですよね?昔から偉い人はみんな「かみ」って呼ぶんですよ。
まあ、日本人のいう「神」と一神教のいう「神」と同じ漢字を当てはめちゃってるからややこしいのですけど、同じ神でも
【神社の神】先祖信仰の延長線上
【一神教の神】絶対神
では性格が異なるんですよね。
だからどうだって話なんですけど、やはり神社の神さまはもともと人間なんで、お参りする私たちと相性があったり、向こうもこちらに興味を持ってくれるかどうかも大事なんじゃないかと思うわけです。
話しはちょっと逸れましたが、
だからアマテラスももともと生きていた人間だったというわけです。
当時力を古い、偉大な英雄だったのでしょう。だから祀られ、崇められた。
それなら天皇陛下の先祖がアマテラスと言われても納得でしょ?だから天皇陛下は、れっきとしたアマテラスからずーっと降った子孫でいらっしゃいます。
「現人神」についてはもうちょい面白い話がありますので、また今度。
アマテラスは女?男?
一般的に、天照大神は女性とされています。
古事記や日本書紀でも女としています。
ただ、文献によっては、男ではないか?と言う説もあります。
古事記の中にニニギの兄とされる饒速日(ニギハヤヒ)と言う人がおりまして、古事記と同じ頃の文献『先代旧事本紀』(せんだいくじほんぎ。本居宣長さんには偽書と言われている)ではニギハヤヒの名称以外に、別名を天照国照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてるくにてるひこあまのほのあかりくしたまにぎはやひのみこと)という、呪文のように長い名前で登場しています。
この時代、英雄とされる人は別名や称える名前を多く持っているんですね。イメージとしては、某国の総書記がニュースで呼ばれる時に「我が国の偉大なる……」とやたらと長い肩書き付きになりますが、あんな感じです。
で、この「天照国照」あたりからこの人が本来のアマテラスじゃないか?とも言われています。
最近私がはまっている「ホツマツタエ」なる文献では明らかに男性として描かれています。
もうそもそもアマテラスに関わるネタが古すぎて(笑)昔から皆さんご自身の家系に良いように話を変えちゃったり、それぞれ思惑があったりして話が多様な形で伝わっているので、本当のところは誰にもわかりません。
ドラえもんにでも頼んで過去に行かない限り。
でも古代日本に闊歩した英雄たちのことを妄想するのは楽しいものです。
わたしは個人的に、ニギハヤヒが大好きなので、彼が実はアマテラスじゃないか説を推しています。
そんなわけで、アマテラスをナナメから解説してみました。
伊勢神宮に行かれた際には、「昔の英雄だったのかー!」と妄想しつつ、参拝してみてくださいね
てらっちでした♪