夕方になると秋の虫がなきはじめ
煌々と輝く月にも一層魅力を感じる季節になりました。
9月といえばお月見。
古代日本ではお月見は、月をお祭りする重要な日。
1月1日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日!みな節目の重要な日だったんです(byホツマツタエ)。
夜。虫の音が響く中、静かに登り、沈む月。
古代の人は1日の作業終えて月を見上げ、いろいろなことを空想しました。
それがかぐや姫であったり月のうさぎであったりしたわけですが。
燦々と照らす太陽と違い、静けさを伴う月の灯りは、とてもミステリアスであり、ロマンチック、妄想をかきたてます。
さて、神さまアロマの「金藍」(きら)こと月読命ツクヨミノミコトは、その名の通り月の神様です。(「金藍」(きら)というのは私どもの造語で、月夜を表す和の色のこと)
月を読むことから、一年を通して吉凶を占う神でもあり、ツキの神さまでもあります。
古事記では八百万の神様の中でも最高位にあるアマテラス大御神や、国津神のトップ素戔嗚尊とともに生まれてますから、神さまランキングの中でもかなり上位に位置する神さま!なはず。
にもかかわらず、ただ、何故か古事記や日本書紀にはあまり月読に関する情報はありません。
ほとんど伝承がないどころか、唯一日本書紀に記載されている情報は、かなりネガティブなもの。
オオゲツヒメという食べ物の根源たる神様がいらっしゃるのですが、その神様がお尻や口から食べ物を出し、その食材でツクヨミをもてなそうとしたのを見てしまい、怒って殺してしまうというなんとも残酷なもの。
ただ、この犯人は正式にはわかっておらず、日本書紀でも一説として扱われています。
もしかしたら濡れ衣?
いや本当にワルだったの?
いやいや、ツクヨミさまに限ってそんなことはない!
秋の夜長は、そんな妄想をつい膨らませてしまいます笑
ツクヨミのわたしのイメージは、クールでスマート、静けさ、しかし包容力がある。後ろから包み込んで抱きしめてくれる感じ?
月読命、謎が多くミステリアスなだけに、さらに惹かれてしまうのかもしれません。
ちなみに今年の中秋の名月は9月21日です。
我が家では団子を食べる日ですけどね笑